淑女失格

淑女たるもの日々是書き留める可し

愛なき時代に

 

会社から出たこと23時過ぎ。

強烈な社畜ここに極まれり。
一体いつまで仕事してんだって話ですヨ
しかも今日は推し激塩侍だし

こんなに仕事が遅くなると人間はどうなってしまうのか。
まさに今自分という手頃な被験体がいるのでちょっと観察してみる

 

  1. 全てに腹が立ってくる

猛烈に腹が立つ。
勿論会社に。21時半までは要領の悪い自分を自省する殊勝な自分もいたが今は見る影もない。
全部会社が悪い。
社長が悪い。もうこれは粛清するしかない。
22時半を超えてくると今度は社内の人間に怒りが伝播していく。
私を労らない無能な上司がムカつく。
私に砂糖対応しない推しの愛想のなさにムカつ……ガチ凹む。
それでも終わらない仕事にムカつく。
私より先に帰って行った奴ら全員ムカつく。
あの瞬間もし私が凶器となるものを手にしていたら完全に犯罪は起こっていた。

 

  1. 酷くくたびれる

当たり前だが疲労がすごい
背中は伸ばすたびにパキポキと謎の骨性の音を奏でるし、肩には鉛を入れられたような重量感が慢性的にのしかかる。
目は霞み、力も入らない。
基本会社で晩御飯を食べないため腹は勿論ぺこぺこである。私はこの状況に幾度となく直面しているので現代日本において仕事で疲れて腹をすかせた時の気持ちを痛いほど理解している。
ひもじい。
この四文字を体で表す存在だ。

身体がこんな調子なもんで心もどんどんと惨めな気持ちになってくる。
気にしなくていいようなことも気になってくる始末。
月給とか将来とか塩対応の推しとか意味不明な仕事とか。なりふり構わず叫び出したい衝動に駆られる。
まだその衝動のままに動いていないので正気は保てている。

 

  1. 余裕がなくなる

上記に連なる連鎖作用だが、心に全く余裕がない。
今もヨボヨボのおじに
釣りに行くんだけどここに電車は止まるのか?
と聞かれて

止まります

と武士の如く威勢の良さで怒鳴るように返してしまった。本来もう恐るものなど無くなったであろう年頃のおじさへたじたじになっていた。
お前に優しくする余裕などない。
あったら自分で自分の機嫌くらい取れている。


驚くほどにマイナスしかない、
けど当たり前だよな。仕事するために生きてねーもん。
でも三十路手前、いつも否応なしに先の見えない岐路に立たされている気分のお年頃の私にとってこんなささいな出来事も人生を揺るがす大きなきっかけになりうる気分だ。

 


多分推しが爆ぜつ優しかったらまた三割保ってた。精神。
ほんま仕事しろよ推し。

 

 

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